ヒバナの陵辱劇

 

 

 ミカヅキ・ヒバナは独特の雰囲気を持っていた。獣人特有の耳や尻尾もそうだが、それ以上に浮世の垢を感じさせない透き通った魅力と、彼女を包む得体の知れない’妖気’が存在を強く際立てている。妖気の正体は、彼女の帯刀する「露払い」によるものだった。これはミカヅキ家より代々受け継がれている宝刀であるが、数年前の母の死により現在はヒバナの手へと渡っていた。
「仇は、私が必ず討つ……」
 母は何者かによって殺されたのだ。私は「仇討ち」と呼ばれる制度に基づいて、母に手を掛けた者を殺さなくてはならない。いや、義務ではなく、私がそうしたいのだ。先人の宝刀と幼少の頃から培った剣術を糧に、私ことミカヅキ・ヒバナは今も旅を続けていた。

   第一話 ―山賊の気配―

「そりゃあ、できるものなら山賊退治をお願いしたいところだが……アンタ一人で本当に大丈夫なのかい?」
「ええ、もちろんよ。いままでそうしてきたし、これまで梃子摺ったこともないわ」
「それは心強い。それで、山賊のねぐらの在処だが――」
 労役案内所のおじさんから地図を渡され、私は山賊のねぐらを入念に確認する。そして、市場で「ある物」を調達して街を発った。
 街はずれの丘陵に巻いてある山賊のねぐらを目指して数刻ほど。丁度日の暮れた頃、誰にも見つかることなく山賊の基地を眼前に捉えることに成功した。
「山賊の数は……ざっと2人といったところか。これを使うまでもないわね」
 先ほど市場で仕入れた爆竹を懐に忍ばせる。これは襲撃や逃走の際に使用するものだが、相手が二人程度ならば剣術だけでも十分に山賊を倒しうるだろう。私は潜めていた姿を山賊の前に現した。
「そこの山賊共!」
 焚き木を囲っていた二人の山賊が突然の声に山賊達が驚いた様子で振り返る。しかし、驚いたのも一瞬であり、私の姿を見るや忽ち目つきを厭らしいものへと変えていく。
「なんだぁ、姉ちゃん。俺たちになんか用かぁ?」
「私は治安維持団体の者だ。市場や農作物を襲撃するお前らを始末する為にここまで来た。このまま立ち去り、二度と一般人に危害を加えないと誓うなら見逃そう」
 簡潔に事のあらましを伝えると、山賊達は顔を見合わせて一層不快な表情を浮かべた。
「これはこれは。嬢ちゃん程度が俺たちに逆らおうってのか、あぁ? へっへっへ。よく見ると嬢ちゃん、なかなか良い体つきしてるじゃねぇか」
「……聞く耳もたない上に戯言とは、やはり下種の類か。ならば、容赦はいらないな」
 そう言い露払いを抜刀して山賊たちを睨みつけると、今度は怒りの面貌を露わにして構えを取った。
(見るからに素人の体勢だな。獲物も持っていないようだし……負ける要素はない!)
 勝利を確信して踏み込んだ。致命傷を与えた後に改めて警告をしようと考えた私は峰を返して山賊の懐へと飛び込んだ。
 が、その時だった。無防備だった山賊たちの袖からクナイのような物が高速で飛び出して私の脚を貫いた。どうやら、常に武器を身体に仕込んでいるようである。
「暗器使いかっ!? くっ、このぉっ、屑めがっ!」
 飛び込んだ勢いをそのままに露払いの峰を一人の山賊に叩きつける。山賊は悲鳴を上げて地面へとのた打ち回った。
(しまった! 峰を返さなければよかった!)
「ぐああああぁああっ! て、てめえっ! 殺してやる!!」
 鬼のような形相に怯みかけるが、すぐに邪念を振り払う。血が噴き出る足で思いきり地面を踏みつけ、もう一人の山賊に刃を向けて突撃した。
(ここで仕留めるっ!)
 タァン!!
「……えっ?」
 露払いの一閃を山賊の脇腹に叩きつける直前、なにか破裂音が辺りに響いた。
 見ると、私は刀を地に落としていた。それどころか、腕に激痛が奔っている。血を流した腕に頭を真っ白にしながら乾いた音の矛先へと目を向けると、鉄砲を持つ山賊の身なりをした男の集団がコチラにやってきていた。
「あ、あ……あぁっ……」
 腕を貫通された激痛と大量出血による衝撃で意識が朦朧とする。逃走用の爆竹を取り出す余裕もなく、そのまま地べたに突っ伏してしまった。
「おいおい、これは何事だぁ?」
「ああ、わりぃわりぃ。治安維持のモンに襲撃されちまってな、この通りだ」
「治安維持って、女じゃねーか。打とうか迷っちまったが、正解だったようだな」
「ああ、助かったぜ。……さて」
 気を失う最中、山賊たちが気絶寸前の私の元に集まる。
「てめえぇっ、この女ァッ! よくもやってくれたじゃねぇかよぉ! 覚悟はできてんのかぁ!?」
(に、逃げっ……)
 意識を閉ざす瞬間、私はふと母上のことを思い出していた。

   第二話 ―凄惨な凌辱―

 意識が戻ると、私は何処か古ぼけた薄汚い洞窟の中に運ばれていた。しかも、身動きが取れないように手足を拘束されて、秘部も露わとなっている。
「んっ、くっ、き、貴様等っ……!」
「へっへっへ。すげぇ上玉だぜ、こりゃあ……蕩けるようなおっぱい、マンコなんて新品同様なんじゃねえか? 幸運の女神がわざわざコッチまで来てくれるなんてぇ、俺たちもツイてるぜ。最近全くのご無沙汰だったからなぁ……」
 下卑た笑いを上げながらヒバナを囲い品定めをする山賊共。かなりの人数が確認され、ヒバナは背筋に冷たい汗を流した。
「なにが幸運だ、こっちはアバラ数本もってからたんだぞ! 女ぁ、覚悟はできてんだろうなぁ?」
「うっ、きゃああっ!!」
 一人の大男が前に出ると、握り潰す勢いで力任せに胸を掴む。大男は、先ほどヒバナが峰打ちで下した山賊だった。
「俺はなぁ、身のこなしが唯一の取り柄だったんだよ。それも、てめぇのせいで暫く外には出られなくなっちまったじゃねえかよぉ、どうしてくれるんだぁ?」
「ぐっ、痛ッ、痛いッ!! くっ、このぉっ、下衆ッ! うっ、ああああっ!」
「おい、まずは俺からで良いだろ?」
「ああ、好きにしろよ。なんせ、時間は無限にあるんだからなぁ」
「へへっ、だとよ。じっくり愉しもうや」
「ああぁあっ、あがぁっ、がぁっ……い、や、やめてっ、ァッ゙!」
 大男が再び乱暴にヒバナの胸を掴んで感触を堪能している。相手に対する配慮など皆無であり、ヒバナは激痛に悲鳴を上げ続けた。
「こ、こんなことして……絶対に、ゆ、許さない……貴様等、全員……ッ!」
「うるせえっ!」
「ぎゃっ!!」
 ヒバナの下腹部に大男が拳を思いきり叩きつけると、ヒバナが悶絶してのたうち回る。
「はははっ、いいねえ、強気の女は大好物だぜぇ? だけどよぉ、もう少し状況を考えようや。この洞窟は俺たちが何日もかけて作りあげた穴蔵――。いわば本部よ。誰も助けになんか来てくれねえぜ」
 大男の高笑いが洞窟に反響する。この上ない憎悪がヒバナの中で膨れ上がっていくが、それと同時に恐怖心もこみ上げてきた。
(は、はやく……なんとかしてここから出ないと……!)
「胸は後でじっくり味わうとするか。それよりも、いまは此処だな」
 そういい、男がヒバナの秘部を二本の指で開帳させると周りにいた山賊たちの気配も昂った。
「うおおおっ、すっげぇ色してんなぁ? コイツ、ホントに処女なんじゃねえ?」
「つーか、やべぇ。おい、早いとこ済ましてくれよ……お、俺も早く挿入れてえよ」
「焦んなっての。時間はいくらでもあるって言ってるだろうが。俺はコイツにアバラ折られたんだぜ、ちっとはゆっくり味わわせてくれよ」
「わかったわかった、好きにしろよ。あー、しかしマジで上玉だぜこりゃあ」
 男が全員、股間を怒張させながらヒバナの亀裂を覗いている。これには流石に羞恥心を覚え、リンゴのように顔を真っ赤にしてしまう。
「くっくっく。恥じらう姿も可愛いねぇ、まさか本当に処女なんか?」
「…………」
 涙目で睨むだけでヒバナは答えない。
「そんじゃあ、確かめてみるとするかッ!!」
 大男がガチガチに勃起させたペニスをヒバナの割れ目へと宛がう。亀頭が肉壁に触れる、そのまま勢いよく根元まで肉棒を突き刺した。
「ぐっ、ぎゃあぁあああ゙ああ゙あ゙ッッ!!!」
 直後に襲ってきたのは、白目を剥くほどの激痛。乾いた肉壺に容赦なくペニスが押し入り網膜を貫く。そのままズブズブと根元まで潜り込むと、ヒバナの身体が大きく仰け反った。
「ぁっ、あがっ、ゃっ……はぁーっ、はぁっ、はぁっ……! あっ、ぐっ、かはぁっ!!」
 秘部からは鮮血が垂れるのが見える。下腹部の緊張で陰茎を強く締め付けると、大男も背筋を伸ばして仰のける。
「くっ、はぁっ……本当に処女だったなんてなぁ。まさかとは思ったが、マジで驚いたぜ。こんなにも上玉なのによぉ……とんでもねえ締め付けだぜ」
「や、やめてっ、お、お願い……い、痛いのっ……うっ、ああぁあっ……」
「おらっ!」
「ぁがっ!? ひぃぃっ、ぁっ、かぁっ、はひぃ、ひぃっ! ぁっ、うっ……ぅぅぅっ……」
「ははっ! おらっ、おらっ! どんどんいくぞっ!」
 泣き叫ぶヒバナもお構いなしにズンズンと突き上げる大男。生粋のサディスティックであり、涙と恐怖に塗れたヒバナに対してこの上ない興奮を覚えていた。
「おいおい、なんかマジで気持ちよさそうだな。俺、もう我慢できねえよ……」
 大男の行為を見て、ヒバナを囲う山賊達も昂りを極めていく。男達は次々とペニスを取り出してヒバナへと擦りつけ始めた。
「ひぎぃっ!? んぉっ、はぁっ、あっ、ぁっ、ぁああっ!! ひぃっ!? がっ、おぉっ、んあ゙あっ!!」
 ガチガチに剛直化する無数のペニスに囲まれたヒバナがパニックを起こして顔を背ける。
「ほらっ、握ってくれても良いんだぜ? せっかく両手が空いてるんだからよぉ」
「はははっ、俺はこのまま嬢ちゃんの顔に思いっきりぶっかけてみたいね」
「いや、それよりも……おい、嬢ちゃん」
 長身の男がヒバナの髪の毛を引っ張って顔を自身の元へと向けさせると、そのまま開いた口に自分のイチモツを押し込んだ。
「んむぅぅううっ!? んむぅっ、んっ……!」
「おっと、歯は立てんじぇねえぞ。そのまま舌を使って舐めろ」
「んんーーっ!! んっ、んぶうぅううっ、んぶぁぁっ!!!」
 長身の男がヒバナの髪を掴みながらガクガクと頭を揺らす。口を塞がれて呼吸も儘ならないヒバナが暴れると、長身の男がヒバナの頬を思いっきり叩いた。
「おらっ、大人しくしろよ!」
 バチィッ! バシッ、ビシッ!
「んぶっ、あぐっ、んんっ、んっ、んんんんんんっ!! …………んっ、ん……」
「急に大人しくなっちまったな。最初から素直に舐めてりゃいいんだよっ」
「ふん、俺は嫌がる女を無理やり犯すのが好きなんだがな」
 そう言うものの、大男はやたら満足気である。ヒバナを太腿をがっしりと抱えながら抽送を加速していき、ひたすら快楽を貪っていた。
「お前、マジでいいわ。今まで色んな女を犯してきたが、コイツの具合はピカイチだぜ」
「んむぅぅううっ、んぶぁっ、はぁっ、はぁっ……お、お願い……んはぁっ、ああああっ、も、もう、やめてっ、くださいっ……お願い……しますっ……」
「俺達を殺そうとしてたくせによく言うぜ……ぁあっ!?」
「んはぁーーっ! うぐっ、んっ、んぐっ、がぁあああっ!! はぁっ、やぁっ、ご、ごめん、なさい……ごめんなさい、ごめんなさい……」
「最初の威勢は何処に行ったんだよ? おらっ、そろそろ出すから全部受け止めろやっ!」
「はぐっ、だ、出すって……や、やめてっ、それだけはやめてえっ!! やめてっ、お願いっ、お願いっ!!」
「うるせえんだよっ!!」
 処女といえど、なにを出すかはわかっているようだ。今までにないほど激しく抵抗して喚くヒバナに、大男がもう一度強烈な一撃をお腹に見舞う。
 なにか理由があるのか、それでも暴れ続けるヒバナ。大人しくなるまで、大男がヒバナを殴りつける。数度叩いた所で、周りの山賊達も加勢した。
「ひっ、ぐっ……ぅっ……」
 滅多撃ちにされてようやく静かになる。ヒバナの身体は山賊達すら思わず心配してしまうほど痣だらけとなった。
「バカか、お前。今更んな抵抗してもしょうがねえだろ。ったく、白けちまったぜ」
 相変わらず言葉とは裏腹に悦に入った表情で笑う大男。子宮口を潰す勢いでラストスパートをかける。
「んっ、ふっ、ふっ、おらっ、出すぞ……ッ!」
「ひっぐ……ぁぁあっ、やっ、やめ……ッ」
 懇願も空しく、大男のペニスから迸る精液はヒバナの膣内を一杯に満たした。ヒバナは顔を蒼白に染めて、ただただ涙を流していた。
「ふぅっ、いいマンコだったぜ。って、痛ってええっ! そういや、アバラ折れてんだった。畜生、本来なら、一発出してからが本番だってのによぉ」
「もう休んでろよ。後が閊えてんだからよ。へへへっ、次は俺だぜ、嬢ちゃん」
 今度はヒバナの口に無理やりペニスを押し付けていた長身の男が挿入に取り掛かる。
「えっ……ま、待っ……も、もう終わりじゃないの……?」
「はぁ? 何言ってんだよ。むしろこれからじゃねえか。お前さん、勘違いしてねえか?」
「っ……?」
「まさか、一回セックスしたら帰してもらえるなんて思ってたんじゃねえよな? 流石にそれはねえだろ? とりあえず、今日はテキトーにヤりたい奴が飽きるまでヤるって感じだな」
「……う、ぁ……」
「おいっ、嬢ちゃんとヤりてー奴、他にいるか?」
 長身の男が全員に仰ぐと、場が一斉に盛り上がる。気の乗らない者はいないようだった。
「ははっ。こう言っちゃなんだが、嬢ちゃんはもう終わりだよ。仲間の中には、顔に火をつけたり骨を折ることに興奮するようなホントにエグイ奴もいるからな。まあ、嬢ちゃんはあと一週間生きてりゃ良い方だな」
「…………」
「ああ、獣人はそれなりに頑丈なんだっけか? でも、俺らが飽きたら奴隷市場行きだろうな。流石に俺も同情するぜ」
 声も出ない。なんだか、いきなり世界が暗転したような気分である。どうしてこんなことになってしまったのか、ここにきて漸くヒバナは己の未熟さに気が付いたのだった。

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